オオクワガタ(大鍬形)は、昆虫綱コウチュウ目(甲虫目、鞘翅目)クワガタムシ科オオクワガタ属に属する昆虫の一亜種。体長は大アゴを含めて35~76mm(人工飼育下では80mmに達することもある)にもなり、クワガタムシ科のなかでは日本最長である。 ただし、野生で見つかった個体の大きさではツシマヒラタクワガタが最大。 飼育・繁殖共に容易で、クワガタ飼育の入門種とも言える。
ちなみに「クワガタ」は、戦国時代の武士の兜についている鍬形(型)(くわがた)の形に似ていることからその名がある。
性格は外見のわりに臆病で少し近づいただけで気の隙間に隠れる。
寿命が長く、カブトムシなどと違い冬眠もし、飼育下では5~6年生きる個体もいる。
クワガタブームの先駆けになった種で、以前は "黒いダイヤ" と呼ばれて大型個体が高値で取引された。体長の1mmの差で何千円も違うこともあり、マスコミなどでしばしば取り上げられた。しかし、現在では体長よりも美形・顎幅などが一番重視されている。その後続いたブームも、アンタエウスオオクワガタ・中国産のホペイオオクワガタと、いずれも海外の近縁種である。
コクワガタとの間に雑種(オオコクワなどと呼ばれる)ができることが知られており、ごく稀に採集される。人工飼育で作出することもできるが幼虫での死亡率が非常に高く、また性別が極端に雄に偏る。 オオコクワは、主にオオクワ♀と、コクワ♂が交配して生まれるが、逆の場合もある。オオコクワガタは、大きさと形はオオクワガタに近い。しかし,脚部等が、コクワガタに似るという特徴がある。身体は全体的にコクワのように細め。採集されるオオコクワは、実はその殆どが、大きいコクワガタであるという。種が近いため、非常に間違えやすい。
近年飼育技術の発達によりペットショップでも数千円程度で見られるようになったが、ブームによる乱獲や生息地の破壊などで野生での個体数は年々減っており、2001年にはレッドリストにも入ってしまった。
樹洞をなわばりとした雄の元に、雌が次々と訪れるというチョット羨ましい夏をすごす。
本作品は胴体や脚に加え、クワガタの特徴である大顎にスプリングを仕込みテンションを加えてある。